新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた道の休業要請が1日、全面解除された。感染者の減少といった情勢の変化によるものだが、道民の感染リスクが無くなったわけではない。北海道医師会、北海道対がん協会で会長を務める長瀬清氏(81)に、道民が持つべき心構えについて聞いた。
―休業要請解除について。
まだ終息していないのに解除するのは心配という意見もあるが、基本的に問題はないと思う。しかし、コロナの性質上、第3波、第4波は必ず来ると言われている。自らが「3密」を避けるのはもちろん、「3密」を避けない人を周囲が止めるのも大切になる。
―道内の病床数は足りているのか。
数字だけ見ると、予定していた数は満たしているので、心配はしていない。軽症者を民間施設で受け入れる宿泊療養施設では、定員は900人以上だが、今の入所者は10~20人。これは(病床の)整理がついてきたということ。
しかし、今後第3波が訪れ感染者が爆発的に増えたときに、病床が十分なのかは予測がつかない。どのくらいが十分なのか、という議論も必要になる。ある程度、緊張感を持って考えていかなければ。
―北海道で抗体検査の実施を求める意見があるが。
東京都、大阪府、宮城県だけでなく、北海道でもやるべきという声が全国から聞こえてくる。抗体検査にはいろんな制約があるので簡単にはできないが、北海道全体でこれまでどれくらいの人が感染し、抗体を持っているかを知る必要がある。第3波、第4波の大きさを測るための根拠にもなるから。相談が必要だが、検診車など対がん協会の枠組みを使って協力することは可能かと思う。
―改めて道民に呼び掛けたいことは。
人にウイルスをうつす軽率な行動は避けてほしい。自分の身は自分で守るという考えも大事になるし、ウイルスに対抗するには、きちんとした食事、睡眠、適度な運動で、免疫力を高める必要も出てくる。手洗い、マスクは必須。「3密」を避けるための自粛の気持ちも大切になる。
















