記者コラム 給付金

記者コラム 給付金

 「なんで、こんなに遅いんだ」―。5月中旬、新型コロナウイルスの緊急対策で、国民全員に一律10万円を配る「特別定額給付金」の苫小牧市の支給時期に関し、本社編集局に怒りの電話が入った。電話口の男性は、すでに給付金を支給している他の自治体があると、市の対応に不満がある様子だった。

 元々、市は人口規模などを理由に「6月支給」の予定だったが、関係機関との調整を重ね、職員による申請書類の確認作業も休日返上で実施。申請が最初から殺到する中で、職員には申請を遅らせるようにも促し、結果的に5月22日から順次支給を開始。人口10万人以上の道内の主要都市の中で、小樽市などと並ぶ早い支給日だった。6月1日までに申請は全体の9割超の約8万1000世帯に上り、約5万世帯分の支給を終えたという。

 仮に、政府が減収世帯対象の30万円支給から国民一律の10万円支給へと早期に方針転換していたら、さらに早く支給できた可能性もあり、一自治体にはどうにもできない問題も抱えている。

 ただ、電話の男性の話を聞きながら、コロナ禍で先行き不透明感が漂う中、市民が行政に向ける関心はより切実になっているとは感じた。(河)

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