ウトナイ湖野生鳥獣保護センター(苫小牧市植苗)がまとめた2019年度の保護鳥・動物は前年度比5羽減の124羽・匹で、おおむね平年並みとなった。コウモリやエゾリスなどの哺乳類も3匹含まれていたが、ほとんどは野鳥で自動車や窓ガラスにぶつかり運ばれたケースが全体の半数以上を占めた。一方、巣から落ちたひな鳥などを拾って届ける「誤認保護」も一定数あり、同センターが近づいたり、触ったりしないよう注意を呼び掛けている。
内訳を見ると、壁や窓ガラス、自動車などにぶつかる「衝突」が68羽で全体の54%。また、巣から落ちたとみられるひな鳥を拾って届ける「誤認保護」25羽、「カラスの襲撃」8羽、「不明」4羽・匹となっている。家の中や煙突に迷い込んだり、工事現場のネットに絡まるなどの「その他」も19羽・匹あった。
このほか、市が保護対象に指定するシメやハクセキレイ、ツツドリ、希少種のクマゲラやハヤブサなども保護されている。これらの野鳥のうち放鳥できたのは68羽で、58羽は死亡したという。
同センターによると、注意が必要なのは、巣立ちから間もない場合や巣から落ちたとみられるひな鳥を拾って届ける誤認保護。親鳥が餌を運んできたり、自力で飛び立ったりする可能性があるため、その場を離れて手を出さないのが最善の対応という。
山田智子獣医師は「ひなを見つけたら近づかず、その場から離れてほしい。人が近くにいることで親鳥に育児放棄をさせることにもなり得る」と述べ、理解と協力を求めている。
同センターは市と環境省が共同で設置した機関で、専属の獣医師がけがをした野鳥などの治療に尽力している。
















