苫小牧市では今年に入り、少子高齢化が加速している。4月末時点の人口は、17万686人。2月末以降、23年ぶりに17万1000人を下回る水準で推移する一方、65歳以上の割合(高齢化率)が30%に迫っている。市は今年度、人口減少対策に特化した5カ年の新たな総合戦略をスタートさせた。
市政策推進課によると、同市の人口は2月末に前月比164人減の17万979人となり、17万1000人を割り込んだ。春の異動・引っ越しシーズンの3月末に424人減の17万555人、例年、反動増が見られる4月末時点でも131人増の17万686人にとどまった。1997年3月の17万622人以来の低水準となっている。
ただ、97年は12月末に17万2361人まで回復。年齢層別では「15歳未満」2万8512人、「15~64歳」12万1791人、「65歳以上」2万2058人となっており、高齢化率は12・8%だった。
これが今年4月末には「15歳未満」が2万1045人、「15~64歳」も9万9946人まで減り、「65歳以上」は約2・2倍の4万9695人に。高齢化率は29・1%と、年齢構成が20年余りで激変した。
市は人口減少対策の新たな総合戦略で、移住、定住促進や出生数の底上げを最重点課題に設定。移住を検討する人たちのニーズを職員が直接聴き取った上、案内する「オーダーメード型の移住ガイド」、自然と共生した国際観光リゾート形成、公共交通網の充実に向けたICT(情報通信技術)を活用した次世代公共交通サービス「MaaS」の苫小牧版の構築などを目指す。多子世帯の給食費や特定不妊・不育症治療費などの支援も盛り込んだ。
市政策推進課の担当者は「人口をこれ以上、減らさないまちづくりを目指す」としている。
市の人口(年末時点)の推移を見ると、ピークは2013年の17万4469人。翌年から減少傾向にある。年間の落ち込み幅は200~700人程度。13年から19年までの6年間で3200人以上減った。
















