新型コロナウルスの感染拡大は、苫小牧市内や近郊のアウトドア業者にも影を落としている。新千歳空港が近く、豊かな自然に恵まれるなど自然体験を楽しむ上では好条件の当地だが、国の緊急事態宣言以降、外出の自粛傾向や新千歳空港と本州方面を結ぶ発着便の減便などを背景に、利用者の減少が続いている。
美々川のカヌー体験などを行う市内植苗の「ゲートウェイツアーズ」は、4月1日から夏の業務を始める予定だったが、感染拡大の影響で6月1日に変更した。ガイドを務める專齊(せんさい)健太さん(38)は「週末に数件の予約が入る程度。昨年の同じ時期の8割減だ」と肩を落とす。4、5月は休業していたため、利用者はなかったという。
新千歳空港が近く、利用者の7~8割は道外からの観光客。来道初日や最終日にツアーを申し込む人が多かったが大幅減。現在は札幌など道内客の予約が中心だ。專齊さんは「団体利用はしばらく厳しそう。地元の人に近場の魅力を知ってほしい」と、道内客の利用を期待する。
乗馬体験やホーストレッキングを行う市内植苗の「乗馬クラブリーフ」も5、6月の売り上げは7~8割減。4、5月は本州方面からの客はゼロで、利用は近郊客が中心だ。マネジャーの大羽真由美さん(56)は「馬は生き物。世話をするため、スタッフの人件費や餌代を確保しないといけない。この数カ月の営業は厳しかった」と振り返り、「今後の動きに期待している」と強く願う。
支笏湖などでダイビングを行う千歳市支笏湖温泉の「オーシャンデイズ」も4月下旬から5月下旬まで休業。営業再開以降の売り上げは昨年の同時期と比べ9割減だ。3人の常勤スタッフは自宅待機中といい、代表の板谷貴文さん(42)は「道外客はごくわずか。平日の予約もほとんど入ってこない状況」とし、「8月はトップシーズン。一気に利用客が戻れば乗り越えられる」と期待を懸ける。
















