新型コロナウイルスの感染拡大を受けた国の緊急事態宣言が5月下旬に解除されて以降、新千歳空港国内線ビルでは、臨時休業していたテナントが続々と営業を再開させている。テナント約120店のうち休業店舗数は一時、80店舗近くに上ったが、現在は16店舗(17日午前時点)まで減少。19日には都道府県をまたぐ移動の自粛要請も解除される見通しで、関係者は一日も早い航空旅客の回復を願っている。
新千歳の航空旅客は、新型コロナの流行で旅行や出張を控える動きが広がった3月以降、急減。空港関係者によると、例年5月の大型連休などは新千歳からの出発客が1日3万人を超えるが、今年の5月は1200人台という日もあった。各テナントの営業を直撃し、それぞれ売り上げが前年同月比7~9割減という大打撃となった。
国内線ビルのテナント約120店舗のうち、4月21日までに飲食店や土産物店、エンターテインメント施設など36店舗が臨時休業。休業店舗数はピーク時の5月8日には77店舗まで拡大したが、5月25日の緊急事態宣言解除で風向きが変化した。航空各社の予約状況に改善傾向が見られる他、19日には都道府県をまたいだ移動が容認される見通しで、休業店舗は6月1日時点で25店まで減っていた。
休業中の16店舗も、19日以降の航空旅客動向を注視。食材の準備やアルバイトなどの再募集を進めており、大半が30日までに再開する見通しだ。
1日に営業を再開した土産物店の40代女性店員は「客の入りは、着実に増えている」と笑顔。緊急事態宣言期間中も営業を続けてきた飲食店の男性従業員(46)も「過去に例がないほど閑散とした状態から、7~8割でも客が戻ってくれればありがたい」と期待する。
別のテナント関係者も「航空旅客のさらなる増加をにらんで店を開けた。失った売り上げを取り戻したい」と意気込みつつ「移動が活発になると再び、道内で感染が拡大しないか心配な面もある」と複雑な胸中を明かした。
菓子などを売るテナントの50代の男性従業員は「リモートワークが普及し、ビジネス客は以前の水準には戻らない」と予測。「今後は、実際に店で商品を購入してくれた人を対象とした通信販売を手掛けるなど、客一人ひとりを大切にする仕事が求められる」と気を引き締めていた。
空港ビル内では、土産物店や飲食店のほか、「ドラえもんわくわくスカイパーク」、「ハローキティハッピーフライト」、「新千歳空港シアター」といったエンターテインメント施設も6日に営業を再開させている。
















