苫小牧市真砂町の出光興産北海道製油所(澤正彦所長)は17日、新型コロナウイルスの感染拡大防止策を徹底しながら実施している、4年に1度の大規模な定期補修工事、シャットダウンメンテナンス(SDM)を報道公開した。作業員が製油所内で飲食を完結できるよう、プレハブのコンビニエンスストアも出店。1時間ごとに職場の換気を促す構内放送を流すなど、安全確保を最優先に保安検査や工事を展開している。
SDMは国が法律で定めている保安検査。同製油所は4年ごとにプラントを停止し、装置の回復工事や性能強化などを大展開している。今回はコロナ対策を求める道や市の要請を受け、法定点検と安全・安定操業に必要な工事に限定。同製油所は「地域の皆さまの理解で地域と共に発展してきた。皆さまの声や要請を真摯(しんし)に受け止め、協力会社と連携しながら、最大限のコロナ対策を徹底している」と強調する。
作業員は苫小牧入りの2週間前から体調を管理し、健康状態に問題がないことを確認。主に胆振管内のホテルや旅館で宿泊し、食事もこれらの施設内で取るようにし、自家用車や社有車で通勤している。正門と通用門の2カ所にサーモグラフィーカメラがあり、作業員は1人ずつ体温をチェック。37・5度以上の場合は入場を禁止し、隔離するためのプレハブも開設しているが、17日現在利用はないという。
構内には2~3階建てのプレハブ20棟を設置。当初予定の1万人態勢に対応できる作業スペースを確保することで、従来SDMと比べて余剰空間を確保し、密閉、密集、密接の「3密」を避けている。作業机は飛沫(ひまつ)を防ぐため、プラスチック段ボールなどで手作りした間仕切りを設け、プレハブ内のドアノブや電話など、不特定多数が共有する場所も小まめに消毒。1時間ごとに換気などを促す構内放送を流し、「ご安全に」の合言葉を徹底している。
従来のSDMでも売店はあったが、今回は一般店舗とほぼ同じ品ぞろえのコンビニがプレハブで店開きする異例の光景が広がる。作業員らは市民との接触を防ぐため、移動も製油所と宿泊場所の往復に極力限っており、構内に設置されたプレハブコンビニのニーズは高いようだ。
同製油所は「考えられる感染対策はすべて行っている。作業員の安全、健康を守りながらSDMを進め、9月の終了まで気を抜かず取り組みたい」と強調している。



















