赤羽一嘉国土交通相は19日の記者会見で、白老町のポロト湖畔に整備したアイヌ文化発信拠点・民族共生象徴空間(ウポポイ)を7月12日に開業すると発表した。オープンは当初4月24日に予定されていたが、新型コロナウイルスの影響で2度にわたり延期されていた。感染拡大の落ち着きで都道府県をまたぐ移動自粛が19日に緩和されたことから、7月開業に踏み切る考え。
開業前日の7月11日には、ウポポイの国立アイヌ民族博物館前広場で菅義偉官房長官、赤羽国交相、萩生田光一文部科学相ら政府関係者と、地元の自治体首長やアイヌ協会関係者らが出席する開園記念式典を開く予定だ。
赤羽国交相は会見で、「ウポポイが最高の形でスタートできるよう、感染症対策もしっかりと講じつつ準備に取り組みたい」と述べた。
鈴木直道知事は同日、「道民が開業を楽しみにしていたウポポイであり、期待が高まる」との談話を発表した。新型コロナにより本道の社会経済が大きな影響を受けている中、「ウポポイはアイヌ文化の復興・発展はもとより、観光振興や地域振興のけん引役として期待している」と強調。今後も「国や白老町、ウポポイを応援する人たちと連携し、ウポポイの魅力発信に取り組んでいく」とした。
開業日の決定に地元白老町の戸田安彦町長も、「2度にわたり延期されたオープン日が決まり、大変に喜ばしい」とのコメントを出した。
ウポポイはアイヌ民族の歴史や文化を伝える博物館と体験・公演施設を配置した「国立民族共生公園」、全国の大学などに研究目的で保管されていたアイヌ民族の遺骨を納めた「慰霊施設」で構成される。国はポロト湖畔の約10ヘクタールの用地に200億円を投じて施設を整備し、昨年5月施行の新法で先住民族と位置付けたアイヌ民族の誇りや尊厳を取り戻す政策推進の象徴とした。
















