19年度苫小牧市まとめ 野生鳥獣の農業被害額は過去5年で最少、猟友会と農家の連携事業で成果

19年度苫小牧市まとめ 野生鳥獣の農業被害額は過去5年で最少、猟友会と農家の連携事業で成果

 苫小牧市がまとめた2019年度の野生鳥獣による農業被害額は、前年度比26・9%減の410万5000円で過去5年では最少となった。猟友会や地元農家と連携した有害鳥獣捕獲事業の成果が出たもので、減少傾向は5年連続。市が鳥獣被害防止計画で設定していた目標も初めてクリアした。担当者は「引き続き3者で連携し、対策を推進したい」と話している。

 被害額で最も多いのはエゾシカ食害の241万円で全体の58・7%を占める。品目別ではデントコーン198万円、牧草20万円、花卉(かき)18万円など。前年度比では40・3%減と大きく下がっており、くくりわなによる捕獲事業の成果が出た格好だ。

 このほか、ハトによる豆類被害が105万円(前年同)、アライグマによるデントコーン食害が49万5000円(同)などとなっている。

 市のまとめによると、14年度の農業被害額は1202万7000円だったが、翌年度から減少。17年度は前年度比29・8%減の700万5000円と大きく下がり、18年度も19・9%減の561万4000円となった。

 農業水産振興課は、農業者による農地見回り強化や、捕獲わな設置など着実な対策が被害額の抑制につながったと分析。市鳥獣被害防止計画で21年度までの目標額(490万2000万円)を2年前倒しでクリアするなど一定の成果を出している。 

 ただ、市内ではエゾシカの目撃や農地侵入など市民からの通報件数は増加傾向にある。環境生活課のまとめでは、14年度の72件に対し、直近の19年度は106件。このうち死骸回収に関する通報も14年度は21件だったが、19年度は41件に増えている。

 市は食害を中心とする被害が農業経営に大きく影響するとし、引き続き対策を進める考えだ。

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