苫小牧漁業協同組合(伊藤信孝組合長)は2日、苫小牧特産のホッキ貝の冬漁を苫小牧沿岸で始めた。初日はなぎ模様で絶好の漁日和となり、漁船14隻で約5・2トンを水揚げ。1キロ当たりの卸売価格は689~1050円の高値が付き、夏漁に引き続き冬漁も幸先良いスタートを切った。
同漁協は今季の年間漁獲上限量、通称ノルマを924トンに設定している。夏漁は7月1日~11月23日に操業し、漁獲量は383トン、漁獲高(税抜き)は約2億5000万円に達した。1キロ当たりの平均取引単価も653円で、8年ぶりに600円超の高値となった。
冬漁は漁船15隻、漁業者37人体制で臨むが、同漁協は「仲買人をはじめ、苫小牧産ホッキを積極的に買って、売り込んでいただいた皆さまのおかげで、今年は高い価格が続いている。目標とする年間4億円超えも期待できる」と話す。
冬漁初日の2日は好天にも恵まれ、午前3時から各漁船が操業。同5時半ごろから続々と苫小牧港・西港漁港区に帰港し、大ぶりの貝で埋まった籠を威勢良く荷揚げした。豊勢丸の船長髙島貴仁さん(53)は「10センチ以上の貝を取ってきた。取る量は決まっているので、価格が上がってくれたら」と期待していた。
同漁協は徹底した資源管理でホッキ漁を展開し、2000年から水揚げ量日本一を継続。道内のホッキ貝漁獲対象は規則で7・5センチ以上のところ、同漁協は9センチ以上の大きな貝のみ出し、地域団体商標「苫小牧産ほっき貝」にも登録している。7~11月が夏漁、12~翌4月が冬漁で、5~6月は産卵期で休漁する。
















