―出馬を決めた理由は。
「岩倉前市長の18年間、政策自体に大きな間違いもなく、市民のために誠心誠意頑張ってこられた。しかし、物事を何かやるとき、喜ぶ人もいるし、泣く人もいる。そこがある程度、固定化してきた。誰かの100点ではなく、みんなの70点とかバランスの取れた施策や市政だったらいいなと思っていた。しっかりと市民や企業の声、すべての意見を集約し、参画したすべての人が納得できる施策で、行政に取り組みたい思いが強くなった」
―選挙戦で訴えること、当選後に取り組むことは。
「約17万市民の一生に携わる業務を担うのが市役所。市職員が市民と接する中で、困っていることや望んでいることに対し、今の仕組みで解決できないことが当然ある。市民から広く意見を取り入れる仕組みをつくり、職員から事案について改善策も含めて聞き、すべての意見や思いが合致した施策を作りたい」
「安心して暮らせるまちにするため、福祉や市民の活動機会創出に関わる公共交通が重要。市内路線バスの敬老パスを継続する。不妊治療で悩む方へのサポート体制を強化したい。また、看護学部を持つ教育機関を誘致する」
「駅前の再開発は旧エガオビルや隣接する立体駐車場、市営バスターミナルの解体など遅延なく進めたい。財源の確保で国や道からの支援も必要で、駅前に人が集まるための施策を打ち出すことが最重要。他都市の成功事例に学び、期待や希望、夢を持てる駅前のビジョンを明確に示す」
―岩倉市政への評価は。
「財政重視の市政運営の結果、健全化を一度は果たしている。大きな失敗もしていないし、批判するような部分は特にない。頑張っている姿を見ていたので、任期途中で退職されて本当に悔しいと思う。最大限の敬意を払いたい。しかし、喜んでいる人の陰に泣いている人が固定化し、私だったら違うやり方をしたい。近年、大型公共事業は多いが、市内の業者、特に中小企業の請け負いが少ない。市内の企業が請け負えば地域経済の循環にはいい。健全化をしたはずの市の財政も、大きな余裕があるわけではない。どこに使われていったのか検証し、今後に生かす」
―市の課題をどう捉えているか。
「一番は働き手の不足。短期的に解消しようとすれば、補助金など即効果が表れる施策で周りの都市から働き手を確保するが、それが未来永劫続けられるかというと無理。給食費の段階的無償化で、苫小牧は子育てしやすいまちと認識してもらいたい。住み続けることで、暮らしやすく、将来設計も見通せると思う人が増えれば、働き手の確保につながる。介護職、看護職に就く人も増えれば、福祉の充実にもつながる。短期的な視点ではなくて長期的なターニングポイント。希望ふくらむふるさと苫小牧につながると思う」
















