銀河鉄道の夜を考察 来年市民文化祭に巨大切り絵出品へ 「ハマ遊の友」

銀河鉄道の夜を考察 来年市民文化祭に巨大切り絵出品へ 「ハマ遊の友」
「銀河鉄道の夜」について意見交換する参加者

 苫小牧市の市民団体「みらいづくりハマ遊の友」(高橋承子代表)は11月28日、住吉町のコミュニティーサロン「ハマ遊の友」で宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」の勉強会を開いた。来年の市民文化祭に「銀河鉄道の夜」をテーマにした巨大切り絵を出品予定で会員ら8人が、物語への理解を深めた。

 参加者は主人公の少年ジョバンニが友人カムパネルラと共に死者を運ぶ列車に乗り、銀河を旅する物語の粗筋を確認。乗車した人々が天国の入り口らしき駅で下車する場面について、大切な人のいる「あの世」に行くのが本当に幸せなのかを話し合った。

 カムパネルラの姿が消えたところでジョバンニが現実世界に戻り、カムパネルラが亡くなっていたことを知る場面では「大切な人を失っても、その人のために生き続けるべきだと伝えたいのでは」などと賢治のメッセージを解釈し、思いを分かち合った。

 住吉町の村上博さん(84)は「タイトルだけで内容をあまり知らなかったが、非常に奥深い作品。サロンに通うメンバーで力を合わせ、見応えのある切り絵作品を完成させたい」と述べた。

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