苫小牧市の自動運転バス実証事業が5日、JR苫小牧駅―海の駅ぷらっとみなと市場(港町)間でスタートする。今年度は初の冬季実証運行で、圧雪や凍結路面の冬道を想定。来年2月16日まで原則木~日曜に無料で乗車でき、市は利用を呼び掛けている。
自動運転バスは電気自動車(EV)で、カメラやセンサーなどで車両の位置や障害物を把握し、運転手がいなくても車道を走行する仕組み。市は運転手の高齢化や成り手不足を背景に、将来の実装化を目指しており、2023年度から実証運行している。
実証運行は木~日曜、1日3往復(苫小牧駅の出発時間は午前10時、同11時半、午後2時)を計画。オペレーター1人が乗車し、乗客の定員は10人。自動と手動を切り替える「レベル2」の設定とし、時速20キロで走行する。往路、復路に停留所を各6カ所設置している。年末年始期間(22日~来年1月8日)は運休する。
4日は運行開始に先駆けて報道関係者向けの公開が行われ、市まちづくり推進課は「苫小牧の凍結路面、雪道を無事故で走れることを確認し、年間でレベル2の運行ができるような結果を得られたら」と期待していた。
自動運転バスのレベルは、完全自動運転の5を最高に、1~5の5段階に分かれている。9月に開かれた複合型イベント「TOMAKOMAI MIRAI FEST(トマコマイミライフェスト)」では公道を利用し、特定の条件下で無人自動運転する「レベル4」を初めて行い、乗車した人から好評だった。
















