3カ月ぶり前年下回る コロナ関連5件発生 11月の道内企業倒産

3カ月ぶり前年下回る コロナ関連5件発生  11月の道内企業倒産

 東京商工リサーチ北海道支社は、11月の道内企業倒産状況を発表した。倒産件数は前年同月比3件減の17件となり、3カ月ぶりに前年を下回った。このうち新型コロナウイルス関連倒産は5件発生した。

 負債総額は22億700万円となり、前年同月に比べ26・5%(4億6200万円)増加した。

 地域別では、札幌市が11件と全体の6割強を占めて最多。これに釧路市(2件)が続き、江別、伊達、函館市などでも各1件発生した。

 業種別では、「サービス・他」が11件で最も多い。以下、「建設業」が3件、「小売業」が2件、「1次産業」1件の順。

 原因別では、「販売不振」が12件と全体の約7割を占めた。この他、「放漫経営」と「他社倒産の余波」が各2件、「設備投資過大」が1件だった。

 11月の企業倒産に伴う従業員の被害者総数は188人で、今年1月からの累計では1250人となった。

 コロナ関連倒産は5件発生し、道内の累計は447件となった。

 同支社では「業績回復が遅れ、ゼロゼロ融資など各種資金繰り支援で生じた過剰債務を解消できない企業が顕在化している」と指摘。「新たな資金調達が難しく、資金面で余力が乏しい企業にとって今後も厳しい状況が続く可能性が高い」と予想している。

     ◇

 帝国データバンク札幌支店も、11月の道内企業倒産状況を発表した。倒産件数は前年同月比1件増の20件。負債総額は同34・9%(6億2400万円)増の24億1200万円となった。

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