性教育について情報交換 思春期ネットワーク会議

性教育について情報交換
思春期ネットワーク会議
自校での性教育について話し合う出席者

 苫小牧市内の教育現場で実践されている性教育について養護教諭や市の担当者らが情報交換する会合「思春期ネットワーク会議」がこのほど、市職員会館で開かれた。中学校や高校では、手探りながらも助産師や医師など専門家の協力を得て、内容を充実させていることが報告された。

 今回、初参加した小学校を含め、中学校、高校、工業高等専門学校の教員と、市健康支援課の職員を合わせ23人が出席した。

 市同課の担当者は、今年度は中学校15校と高校8校で外部講師を活用した性教育講演会を実施することを伝えた。実施済みの高校で生徒に行った調査では男子の12%、女子の8%がセックスを経験したと回答。「好きな人から『セックスしよう』と言われたらどうするか」という設問で「断る」と答えた女子は43%、男子は17%いたことを説明した。

 また、助産院あさ(札幌)の吉裕子代表助産師が、市の事業で9月に苫小牧西高校で行った性教育講演会について報告。生徒がコンドームに触れる体験を盛り込んだことを紹介し「恥ずかしくてコンドームを買えないという高校生に出会ったこともあるが、命を守る一つの方法として、生徒は(使い方などを)知る必要がある」と語った。

 出席者が意見交換する時間も設けられ、「男女交際に関心がある生徒が多く、性教育はとても重要」「性教育の位置付けはあいまいで、管理職の意向に左右されがちなのが課題」「親も教員も正しい性教育を受ける機会がなかったので、どう伝えたらいいか分からない」などの声が聞かれた。

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