5900人がCO266トン削減 小中学生、夏休みに「おうちで脱炭素」 特製チャレンジシートで実践

5900人がCO266トン削減 小中学生、夏休みに「おうちで脱炭素」 
特製チャレンジシートで実践
小中学生に配布したチャレンジシート

 苫小牧市は夏休みの小中学生に向け、家庭での取り組みを呼び掛けた脱炭素の実践結果をまとめた。特製チャレンジシートへの書き込みに計5918人が参加し、二酸化炭素(CO2)の削減量は計66トン。13世帯分の年間排出量に相当するという。冬休みにも再び参加を求める予定で、環境を大切にしながら暮らす習慣を身に付けてもらいたい考えだ。

 市は全37小中学校の協力を得て、夏休み前にチャレンジシートを配布。(1)ごみの分別(2)節水(3)節電(4)マイボトル使用(5)みんなで一緒にご飯(6)トイレのふたを閉める―の6項目について、CO2削減量とともにイラストで説明。実践した場合はチェック欄に○を付ける方式で1日1回、期間中最大で15回の書き込みを求めた。休み明けに、参加者自らがタブレット端末で結果を入力し、市が全体を集計した。

 回答したのは小学生4281人、中学生1637人。取り組み率が最も高かったのは(6)で小中ともに89%。続いて小学生は(5)が88%、(1)と(2)が同じ86%だった。中学生は2番目が(2)の84%、次が(3)の81%だった。最低はいずれも(4)で小学生68%、中学生54%。中学生は(5)も同じく54%で最低だった。

 参加した児童生徒からは「毎日意識して取り組んだ」「これからも続けたい」と前向きな感想が目立った。市ゼロカーボン推進室は「『マイボトルがゼロカーボン(脱炭素)につながるなんて知らなかった』という声もあり、啓発の観点からも大きな意味があった」と手応えを語る。

 チャレンジシートは「CO2CO2(コツコツ)おうちで!ゼロカーボン」と題して実施。冬休みも同様の取り組みを呼び掛け、全小中学生約1万2000人の参加を目指す。2023年度の未来創造こども会議に参加した小中学生の政策提言に基づく取り組みで、このほか市職員による出前講座も全小中学校で開催。各校で省エネ目標を決め、PR動画を独自に作る「ゼロカーボンスクールチャレンジ宣言」も年度末までに予定されている。

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