苫総経高2、3年 来月、イオン苫店でパン、コロッケ発売

苫総経高2、3年 来月、イオン苫店でパン、コロッケ発売
イオン苫小牧店の松下店長に「とんコロ」の試食を促す生徒

 苫小牧総合経済高校流通経済科の2、3年生は5日、今年の新商品開発の授業を総括した。来年1月24日からイオン苫小牧店(柳町)などで自分たちが考案したパン、コロッケをそれぞれ1万個ずつ売り出す計画で生徒代表が製造、販売を請け負う企業関係者にプレゼンテーションした。

 イオン北海道の企画で、2年生38人が6月から日糧製パン(札幌)とクルトン入りカレーパン「ロックゴリラ」、3年生33人は7月からサンマルコ食品(同)とライスコロッケ風の「とんコロ」をそれぞれ共同開発。販促シールや商品ロゴ、ポップデザイン原案も生徒が考案した。

 この日、同校で行われたプレゼンテーションには、イオン苫小牧店の松下秀樹店長や製造を担う各社の担当者ら6人が参加。生徒代表はグループごとにアイデアを出し合い、試行錯誤の末、完成に至った経緯に触れ「コロッケは小腹が空いたときなど、どんな場面で食べてほしいかコンセプトを明確にした」「いつものカレーパンとはひと味違う見た目と食感にこだわった」などとアピールした。

 試食した松下店長は「インパクトのある商品で食感、味とも良い。柔軟な発想と活発な議論による努力の結果」と絶賛。年明けの販売に向け「(消費者の)評価を楽しみにしてほしい」と語った。各メーカーも「販促シールのデザイン案はどれもすばらしかった」「自信を持って販売できる」と太鼓判を押した。

 「商品開発には、思った以上に多くの人が関わることを知った」と2年生の中山未伶さん(17)。3年生の加賀谷希颯(ののか)さん(18)も「客観的な視点や独自性、差別化の大切さを学んだ」と振り返った。

 来年1月25、26の両日にはイオン苫小牧店で、生徒自ら商品をPRする予定。「とんコロ」は当面、同店のみで扱い、「ロックゴリラ」については市内のマックスバリュ7店でも順次、販売予定という。価格は未定。

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