苫小牧市のホームページによると、2024年度のヒグマの目撃情報(ふんや足跡など痕跡を含む)は11月末までに50件に上った。目撃情報は市内東部の美沢(19件)、植苗(16件)に集中しており、美々川の川沿いが目立った。朝や夕刻以降がほとんどだが白昼に現れたり、2頭から3頭と複数で出没したりするケースもあった。
過去5年間を見ると、19年度が48件、20年度30件、21年度39件、22年度61件、23年度35件。市環境生活課は22年度の61件と合わせて考えると、23年度から増えたと見るのではなく「この程度の数が(常に)いると推測される」という。
本州では11月30日、秋田市のスーパーマーケットで従業員男性がツキノワグマに襲われ、けがをするなど、クマが市街地に出没するケースは全国的に増えている。ヒグマは11月下旬~12月ごろに冬眠に入るため、12月以降の目撃情報はほぼないか、数件にとどまるが、道や市はヒグマによる事故を防ぐ対策やクマを人里に近づけないための注意の呼び掛けを続ける。



















