苫小牧市美術博物館で8日、擦文、アイヌ文化について学ぶ「考古学講座」が開かれた。市民らが同館収蔵品の土器に触れながら、両文化への知識を深めた。
同館主任学芸員の岩波連さんが、8~13世紀ごろまで道内に定着していたとされる擦文文化や、その後のアイヌ文化を解説。暮らしの移り変わりや市内で出土した土器も紹介し「擦文文化からアイヌ文化に切り替わるタイミングで大陸や本州、和人などのいろいろな要素が入ってきた。それぞれが影響し合い、徐々にアイヌ文化が形成された」と述べた。
来年2月までの3回連続講座の初回で、37人が参加。次回は来年1月19日午後2時から「苫小牧で出土する石器」をテーマに開く。
















