金沢氏が初当選 新人対決制す 苫小牧市長選

金沢氏が初当選 新人対決制す 苫小牧市長選
初当選を果たし、支持者から花束を受け取る金沢氏(左)=8日午後10時55分ごろ

 岩倉博文前苫小牧市長が体調不良を理由に辞職したことに伴う市長選は8日、投開票された結果、元市議会議員で無所属新人の金沢俊氏(50)=自民、公明、新党大地推薦=が初当選し、元市職員で無所属新人の田村一也氏(49)=立憲民主、社民推薦=を下した。金沢氏は岩倉市政の継承を訴え、保守層や経済界を中心に支持を固め、2万8879票(得票率53・7%)を獲得。2万4925票(得票率46・3%)を得た田村氏に、3954票の差を付けた。投票率は38・70%にとどまり、過去最低だった前回(2022年6月)を4・71ポイント上回ったが歴代2番目の低さだった。

苫小牧の新しい未来をつくる 金沢氏「果敢にチャレンジ」

 苫小牧市に新たなリーダーが誕生した。午後10時45分ごろに金沢氏の当確がテレビで報じられると、若草町の選対事務所に歓声が沸き起こった。金沢氏は妻の麗子氏(47)と程なく姿を現し、詰め掛けた約90人の支持者一人一人と固く握手。金沢氏は「まだまだ発展の余地のある『のびゆく苫小牧』を選ばれるまちにし、人口20万人都市を目指す」と将来の青写真を描いた。

 岩倉博文前市長の後継指名を受け、公約に「七つのビジョン」を掲げた選挙戦。金沢氏は「岩倉市政をしっかりと引き継ぎ、今ある課題に取り組み、可能性にチャレンジしていくことで、苫小牧の新しい未来をつくっていく」と訴え、「時間のない中、私一人ではできなかった戦い」と周囲の協力に感謝した。

 その上で「『岩倉市政を継承するだけでは何も変わらない』と言われてきたが、全く逆だと思っている」と強調。人口減少や不登校、いじめの問題や経済の発展など、市政が抱える課題や可能性を挙げ「果敢にチャレンジしていくことが新しい苫小牧をつくることになる」と力を込めた。

苫小牧市長選開票結果(確定)
当 28,879 金沢 俊(無・新)
  24,925 田村一也(無・新)
▽有効投票53,804
▽無効票477 ▽持ち帰り1

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