金沢俊市長は10日、就任記者会見を開き、「市民、企業、団体、行政が一体となって、市民総活躍で苫小牧市の発展に取り組んでいきたい」と意気込みを語った。人口減少やJR苫小牧駅前の再開発など、山積する課題に向き合っていく。
金沢市長は、市長選を振り返って「(投票率が)4割を切ったことを危惧しているが、半数は私に投票いただいた」と述べ、公約が支持されたことを強調した。
喫緊の課題として人口減少や不登校、いじめの対策などを挙げ、「可能性にチャレンジし、解決に向かっていくことで、責務を果たしたい」と意欲を見せた。
公約に掲げた事業についても「小学校入学時の祝い金支援や、不登校対策として校内教育支援センターの設置について、改めて内部と協議し、(新年度の)予算実現に取り組みたい」と述べた。
岩倉博文前市政が積み残した駅前再開発について「(旧商業施設・苫小牧駅前プラザエガオの)2026年度の解体に向けて、計画を遅らせないよう進めていきたい」と約束。関連して計画を見直している市総合体育館(末広町)の建て替えに触れて「候補地として駅前を考えている。にぎわいとの相乗効果をもたらしたい」と力を込めた。
金沢市長は、5期18年余りにわたって市政運営を担った岩倉前市長の後継指名を受け、8日投開票の市長選で初当選。選挙戦では、子育て支援をより手厚くする「子どもど真ん中」の政策や、トップセールスで企業誘致などを推進する「経済発展最大化」を中心とした公約「七つのビジョン」を掲げ、34項目91施策を示した。
















