相互理解は大切 車いすラグビー池崎選手 小学生へ伝える

相互理解は大切 車いすラグビー池崎選手 小学生へ伝える
池崎選手から金メダルを見せてもらう子どもたち

 苫小牧市社会福祉協議会のボランティアセンターが主催する小学生向けのボランティアスクールが7日、晴見町の日本軽金属苫小牧製造所の体育館で行われた。9月のパリ・パラリンピックで金メダルを獲得した車いすラグビー日本代表の池崎大輔選手(46)が講話と体験会の講師を務め、諦めずに挑戦し続けることや人との相互理解の大切さを伝えた。

 子どもたちがさまざまな立場の人との交流を通じて助け合いを学ぶ事業で、講師やテーマを変えて毎年実施。今年度は小学5、6年生11人が参加した。

 池崎さんは、かつて車いすバスケットボールに打ち込んでいたが、病気のために筋力が衰え、知人の紹介で出合った車いすラグビーに転向したことを語った。多くの人の助けによって念願の金メダルを獲得した経験から、▽失敗しても挑戦し続ける▽感謝を伝える▽準備を入念にする―ことの大切さを強調。「人は一人ひとり違う。障害も個性の一つ。互いにコミュニケーションを取り合い、分かり合う気持ちを持ってほしい」と語り掛けた。

 子どもたちが競技用車いすに乗り、ラグビーを体験する時間も設けられた。以前、池崎さんが小学校を訪れた際にも体験したことがある小池彩乃さん(拓進小5年)は「とても楽しかったので、またやってみたいと思っていた。自分も諦めないで頑張るという気持ちを持っていきたい」と話した。

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