半導体関連で輸入増 新千歳10月貿易概況

半導体関連で輸入増 新千歳10月貿易概況

 函館税関千歳税関支署がまとめた新千歳空港の貿易概況によると、10月の輸出入総額は前年同月比93・2%増の44億8600万円で、前年実績を3カ月ぶりに上回った。千歳市で次世代半導体製造ラピダス(東京)の工場建設が進む中、半導体関連の輸入が増えて全体を押し上げた。

 輸出は13・5%増の13億8100万円で、3カ月ぶりのプラス。主力の魚介類・同調製品は25・3%増の4億9900万円。香港向けの乾燥ナマコや台湾向けの塩蔵ナマコなどが伸びた。一般機械は45・6%増の2億3600万円で、タイ向けの印刷機部分品などが増えた。

 輸入は2・8倍の31億600万円で、2カ月ぶりのプラス。一般機械は4・4倍の9億4300万円、電気機器は4・4倍の7億8000万円。ラピダスが来年4月に試作ライン立ち上げを計画する中、オランダやドイツなどから半導体関連の部分品が急増している。また、小型機1機(5億7000万円)の輸入もあった。

 新型コロナウイルス流行前の指標となる2019年10月対比では、輸出入は3・6%増、輸出は57・9%減、輸入は約3倍。

 入港機は、前年同月比34・4%増の700機で、入国旅客数は34・6%増の13万1870人だった。

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