演劇及び文化創造集団C.A.W(カウ、鈴木英之代表)は7、8の両日、苫小牧市錦岡の苫小牧演劇堂で第25回公演「ROUTE36」を上演した。両日昼、夜の4公演とも満席となる計200人の観客を集めた。
鈴木代表による創作劇で、プロ俳優の金田一仁志さん(65)演じる喫茶店のマスターと、店に集う人々が織り成す人間模様。笑いを誘うコミカルなシーンやマスターの過去が明かされるシリアスな場面で、見る人を舞台にくぎ付けにした。
8日夜の公演を見た新開町の公務員新井貴史さん(38)は「人との巡り会いの大切さを教えてくれるすてきな物語だった」と感動した様子。国道36号沿いにある演劇堂で「より臨場感が増した」と話す人もいた。
公募で舞台に立った三田伶海さん(25)=埼玉県出身=は、劇中で金田一さんとタップダンスも披露。「観客の表情や反応を近くで見ることができ、舞台に立つ楽しさがあった」と語り、今後は正団員として活動するという。
金田一さんは「小劇場での舞台は楽しい。AI(人工知能)では表現できない生の舞台の面白さをこれからも伝えたい」と話し、今後も機会を見て同劇団の作品に参加する方針を示した。
















