北海道立総合研究機構(道総研)林業試験場は7日、苫小牧市サンガーデンで森づくりセミナー「林とそこに住んでいる生き物」を開催した。親子連れなど約30人が参加し、道総研森林環境部環境グループ主査の速水将人さん(36)から森の機能や維持管理の意義をはじめ、チョウの標本作りも教わった。
サンガーデン指定管理者の苫小牧造園協同組合との共催。速水さんは市内の6割近くを占める森林について▽公園▽街路樹▽河畔林▽防風林―に分け、それぞれの役割を解説。防風林は「強風による被害を減らすだけでなく、生き物のすみかで景観も良くしている」と効果を強調し、「植えっ放しは駄目」と枝払いや草刈りなど手入れの必要性を説いた。
標本制作では、同試験場がキリの端材を用いて開発した専用キッドが配られ、参加者はチョウの羽をピンで整えるなど、逸水さんの手ほどきを受けながら慎重に仕上げた。苫小牧澄川小4年の植田玄寿君(10)は「難しかったけど、羽の模様がきれいに見えるようにできた」と喜んだ。
















