テクノロジーと教育、エンターテインメントを活用した事業を展開するSOZOW(東京都品川区)による最先端デジタル探究学習が8日、苫小牧市民活動センターなどで始まった。同市、函館市、石狩管内当別町の小中学生が来年1月18日まで計4回の教室を通じて北海道にある課題を洗い出し、解決に向けた糸口をデジタル技術を使って考える。
教育機会の地域格差解消と地方創生を目指した事業を展開する同社が、経済産業省の実証事業として行う取り組み。初日は東京と道内3自治体をオンラインでつないで開催した。
苫小牧では小学1~5年の7人が受講。人口減少や少子高齢化の他、インフラなどの問題を共有した後、仮想空間で建築などを楽しむコンピューターゲーム「マインクラフト」を使ってまちの設計図を作成した。受講者は役割を分担しながら、空中道路をつくるなど将来のまちのイメージを思い描いた。
錦岡小4年の高橋奏多君(9)は「道内は雪で道が通りにくくなるし、面積が広く、移動に時間がかかる」と指摘し、「みんなで協力して問題を解決できるまちをつくりたい。道内全域の新幹線などを考えられたら」と意欲を示した。
各地域ごとにまとめた内容は、1月26日に札幌市内で行うイベントで発表する。市未来創造戦略室は「未来の教室という新しい取り組み。ICT(情報通信技術)になじみを持ってもらい、創造力やチームビルディング、プレゼンスキルなどを学んでもらえたら」と期待している。
















