苫小牧観光協会は13日、IR(カジノを含む統合型リゾート施設)セミナーを市文化交流センターで開いた。あずさ監査法人(東京)の丸田健太郎常務執行理事が「日本型IRの要諦と北海道IRの可能性」をテーマに講演し、会員ら約100人がIRへの理解を深めた。
丸田氏は世界のIRの現状を紹介し、北海道でのIRの可能性について説明した。多くのIRが集積するラスベガスやマカオ、単一のIR施設で完結しているシンガポール型、地域の観光資源を生かした米国地域リゾート型IRなどを挙げた上、日本のIRについて「シンガポール型か、もし苫小牧でやるなら地域リゾート型」と提言した。
また、IRを活用することで北海道観光の課題を克服できる点を強調。インバウンド(訪日客)誘客にとどまらず、「観光地が偏在していることや季節格差を解消できる。IRを観光ショーケースとすることで、リピーターを増やせる」などと強調した。
同協会は今年、MICE(国際的な会合の総称)セミナーを2回開き、IRを含めて学びを深めてきた。その上でIRが苫小牧の観光産業発展や地域活性化に重要として、今回はIRに焦点を絞ってセミナーを開いた。
















