11月9日に道立近代美術館(札幌市)で開かれた第26回北海道韓国語弁論大会で、苫小牧総合経済高校国際経済科2年の原華子さん(16)が銀賞、同1年の松崎紗嘉さん(16)が銅賞をそれぞれ受賞した。初参加での受賞に、2人は「もっとうまく話せるようになりたい」と目を輝かせた。
同大会は札幌韓国教育院の主催。韓国語学習の普及などを目的に毎年開催しており、高校生から社会人まで12人が参加した。
弁論テーマは、韓国語や韓国文化に関わりのある内容であれば自由。5分以内のスピーチで発表内容のほか発音の正確さ、表現の適切さなどが審査される。
原さんは「女子高生の素朴な提案」の演題でハングル独特の文法に触れ、日本人がもっとスムーズにマスターできる方法はないかを熱く語り、聴衆を引き付けた。「金賞を目指していたのでちょっと悔しい」とし、今後は「韓国語能力試験にも挑戦したい」と意欲を燃やす。
松崎さんは「チビマリオ先生」と題し、同校の韓国語講師をゲームキャラクターになぞらえ、ユーモアも交えて「韓国語を分かりやすく教えてくれる」と紹介。韓国ドラマが好きなため「今後は字幕を読まずにストーリーを楽しめるよう語学力を磨く」と、新たな目標を語る。
同校国際経済科は韓国語や中国語を取り入れた授業を行っており、弁論大会出場は、韓国語の外部講師の呼び掛けで1、2年生から参加者を選抜。2人は講師の協力を得て、8月ごろからスピーチの練習を重ねてきた。
教科担当の山口智憲教諭(44)は「2人とも堂々とスピーチできていた。原さんはアピール力があり、松崎さんには発音の良さがある。受賞を励みに韓国語の勉強を続けてもらえれば」と話した。
















