環境省顧問を務める和田篤也(とくや)氏(61)が16日、道の顧問に就任した。道庁で行われた就任式で鈴木直道知事から辞令を受け取った和田氏は「ゼロカーボン北海道など環境政策の分野で、道政、道民の皆さんの少しでもお役に立つようなアドバイスができれば」と抱負を述べた。
和田氏は室蘭市出身。北海道大学大学院工学研究科修了後、環境庁(現環境省)に入庁。地球温暖化対策課長、環境省総合環境政策統括官などを歴任した。2022年7月からは環境事務次官を2年間務め、今年7月から環境省顧問に就任している。
道では、鈴木道政の看板政策「ゼロカーボン北海道」の実現や、循環型社会の形成、野生鳥獣対策をはじめとした本道の環境保全の取り組みに助言をもらうため、和田氏を顧問に任命した。
辞令交付後、知事は「和田顧問には私が夕張市長時代からお世話になってきた」と切り出し、現在、道は「ゼロカーボン北海道の実現や最近ではヒグマの問題など、さまざまな環境省所管の行政分野の取り組みを前に進めている」と説明。「これまでの知見、経験を助言いただければ大変、ありがたい」と述べた。
和田氏は「北海道はGX(グリーントランスフォーメーション)、脱炭素、ゼロカーボンの分野で全国でも群を抜いている」と指摘。今年5月に策定した第6次環境基本計画にも触れ、「豊かな暮らしのためのツール、政策、方法として環境政策があるという原点に立ち返って、改めて道政のお役に立ちたい」と語った。
















