道央地区 優秀賞に2人「社会を明るくする運動」作文 苫小牧

受賞を喜ぶ及川さん

 2024年度「社会を明るくする運動」作文コンテストで、胆振、日高を含む道央地区の小学校、中学校各部門で苫小牧和光中2年生の及川未紗さん(14)、苫小牧澄川小6年生の石橋瑛汰君(12)がそれぞれ優秀賞に輝いた。2人とも苦労して仕上げた作文だけに、喜びもひとしおだ。

 及川さんは非行、犯罪の現状などを調べ、1週間余りかけて執筆。罪を犯した人の半数が再び、犯罪に手を染める実態に触れた。「前科があるだけでその人のイメージが決まって普通の人と同じ生活が難しくなっていると感じた」と指摘。立ち直りを社会全体で支援する仕組みづくりの重要性を訴えた。

 石橋君はさまざまな過ちが起きた要因を「心に余裕がなかった」からと分析し、心のケアや、1人で抱え込まない大切さに言及。「私には助け合える友達がいる」とした上で「子供の頃から助け合いの心を持てるように社会全体で心がけて」と呼び掛けた。

 今月上旬、苫小牧地区保護司会の役員が各校を訪れ、表彰状を伝達した。

 「書く前は非行の意味もよく分かっていなかったので、自分なりに考える機会になった」と及川さん。石橋君は「最後のまとめ方に悩んだ。受賞できて驚いたけど、うれしい」と笑顔を見せた。

 コンテストは社会を明るくする運動中央推進委員会の主催。道央地区では中学生の部に3143点、小学校の部に1950点の応募があった。両部門の入賞作は計61点。うち、最優秀賞や特別賞に次ぐ優秀賞には中学校の部で27点、小学校の部で26点が選ばれた。

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