連合北海道が年次大会 参院選道選挙区 野党2人目候補擁立 立憲、国民とも意欲 4者会議で調整へ

連合北海道が年次大会 参院選道選挙区 野党2人目候補擁立 立憲、国民とも意欲 4者会議で調整へ
「野党で2議席確保」を目指すことを確認した連合北海道の年次大会=17日、札幌市中央区

 連合北海道(須間等会長)は17日、札幌市内で第37回年次大会を開き、2025年度活動方針を決定した。来年夏の参院選道選挙区(改選数3)には、支援する立憲民主党と国民民主党の「野党で2議席確保に向けて、組織の総力を挙げて取り組む」ことを確認した。ただ、現在未定の野党の2人目の候補については、来賓で出席した立憲道連、国民道連とも幹部がそれぞれ擁立への意欲を表明。今後、調整の舞台となる「民主連絡調整会議」(4者会議)で一本化できるかが焦点となる。

 冒頭、あいさつに立った須間会長は10月の衆院選に触れ「道内では連合北海道が推薦した12小選挙区で立憲民主党候補全員が当選(比例復活を含む)し、比例代表では国民民主党が1議席を獲得できた」と説明。「自公政権の与党の過半数割れを成し遂げることができた。今後は連合が目指している『働くことを軸とする安心社会』に向けて、今の政治の流れを転換する」と強調した。

 来夏の参院選道選挙区に現職の勝部賢志氏を擁立している立憲民主党道連の逢坂誠二代表も来賓としてあいさつ。野党で2議席奪取へ向け、「立憲民主党としても2人目の候補を、連合の皆さんとも十分相談し立てたいと思っている」と意欲を示した。

 一方、国民民主党道連の藤井和則幹事長は、来賓あいさつで参院選道選挙区の対応に触れ「党本部と相談している。(衆院選で躍進した)今の情勢を考えて、来年の7月は戦わないという選択肢はないと党本部から言われている」と述べ、候補擁立作業を進めていることを明かした。

 道選挙区における野党の2人目の候補については、今年6月に活動を再開した立憲道連、国民道連、連合北海道、北海道農民政治力会議で構成する「4者会議」が協議の場となる。前回(22年)の道選挙区は、立憲2人、国民1人と旧民進系から3人が出馬し、共倒れで2人が落選した。これを教訓に今回は自民党候補と「2対2」の構図をつくり、2議席を奪還することを4者会議で確認している。

 年次大会終了後、記者会見した連合北海道の和田英浩事務局長は、逢坂代表の立憲で2人目擁立発言について「4者会議の事務局レベルでは現在、そういう話はない」と否定。4者会議での調整は年明け以降、本格化する見通しだ。

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