王子製紙苫小牧工場の渡部司工場長は17日、年末のあいさつで苫小牧民報社を訪れた。昨年10月に発生した火災を踏まえ、「今年は無事故、無災害で平穏な年だった」と総括した。
その火災で稼働を止めていた抄紙機1台を今年2月に停止し、さらに来年3月にも塗工紙などを製造する抄紙機1台を停止することに触れ、「生産性を高め、e―メタン(合成メタン)製造の検討も始めた。戦略的な取り組みで悲壮的なものではない」と説明した。
また、工場周辺の清掃活動や植林活動など、展開している社会貢献活動については「今後も続けていきたい」と強調。市内でも各業種で人手不足が課題となる中、「古くなった社宅の改装も考えていきたい」と雇用環境の改善などで人材を確保する展望を語った。
















