苫小牧市博物館友の会は14日、ミニチュアのげたスケート作り体験を市美術博物館研修室で開催した。市内の小学生ら16人が参加し、市科学センター元館長の細川正直さん(76)に教わりながら工作に熱中した。
同館によると、げたスケートは大正後期から昭和初期にかけて子どもたちが使用していた。金物店にげたを持ち込み、底に鉄のブレード(刃)を打ち込んでもらうと完成。「スケートのまち」苫小牧の子どもたちが凍った沼で滑って遊んだ歴史を知ってもらおうと工作体験を実施した。
参加者は、用意された長さ8センチほどの木の板を紙やすりで削ってげたの形に仕上げた。その後、鼻緒となるひもを穴に通し、ブレードの代わりに竹を装着して仕上げた。接着剤が固まるまでの間、げたスケートのレプリカの試し履きもした。
北星小学校5年の三浦楓さん(11)は「靴の形に削る作業が楽しかった。あの靴で凍った沼を滑っていた昔の子がすごい」と目を見張った。妹の同校2年の菫さん(7)は「ひもを通す作業が大変だった」と笑顔で話した。
















