苫小牧市主催の消防出初め式が来年1月8日、市民会館で行われる。市消防団でつくる「とまこまい消防まとい隊」(伊東博之隊長)のはしご乗りなど伝統演技が目玉で、17日には約30人が市消防防災訓練センター(新開町)に集まり、年内最後の全体練習に臨んだ。
まとい隊は「きやり組」「まとい組」「はしご組」で構成し、メンバーは男女約60人。今年の全体練習は10日にスタートし、大半が仕事をやりくりしながら練習時間を確保している。17日は市消防団の新谷新一団長(76)が寒い中の訓練をねぎらい「式には大勢の人が見学に来る。精いっぱいの演技を見せてほしい」と激励した。
各組は、組頭を筆頭にそれぞれ段取りをおさらいした後、通し稽古に入った。きやり組が扇を手に木やり歌を響かせ、まとい組がそれに合わせて12キロのまといを振り上げた。はしご組は約6・5メートルの竹ばしご2基を12人ずつで組み上げ、頂上付近で実際に演技を披露。新開分団の石川遼太朗さん(33)は「消防団に入って3年ほどだが、初めてはしごの乗り手を任され、やりがいがある。きれいな演技を見せたい」と意気込む。
残る全体練習は市民会館での前日リハーサルのみ。伊東隊長(68)は「火の用心を意識してもらえるよう、演技を成功させたい」と気を引き締める。
出初め式は1月8日午前9時半開場、同10時に式典開始。市民会館駐車場に並べた消防車両前を行進する観閲式の後、大ホールで消防団協力事業所への表彰式やまとい隊の伝統演技が行われる。入場無料。
















