苫小牧東小学校1年の粥見優君(7)が、来年3月に桐朋学園大学調布キャンパス(東京)で行われる日本ピアノ教育連盟主催のJPTAピアノオーディション全国大会J1部門(小学1、2年生対象)に出場する。初挑戦で北海道代表の一人に選ばれ、「頑張って演奏したい」と語る。
例年、全国から約2000人がエントリーするピアノオーディション。11月に札幌市で行われた北海道地区大会のJ1部門では31人が演奏に臨み、粥見君を含む8人が全国大会への切符を勝ち取った。
全国大会の同部門には95人が出場。粥見君は来年3月26、27日いずれかの日にチャイコフスキー作曲「こどものためのアルバム」Op39より「ポルカ」「古いフランスの歌」を演奏する。さまざまな音色を表現できるよう、曲間で指使いを変える練習に励んでいるという。
北海道地区大会では、林光作曲「ちょっとしたけんか」を演奏。審査員から「音の響きがきれい」「フレーズ感がしなやか」と高評価を得た。通過者の一人に選ばれた瞬間は、母の寛子さん(42)とハイタッチで喜んだと粥見君。「番号が呼ばれ、すごくうれしかった」と振り返る。
1歳でエルム楽器苫小牧店ヤマハ音楽教室に入会し音楽の基礎を習得した粥見君だが、本格的にピアノを始めてまだ2年半。すでにさまざまなコンクールの全国大会を経験し、今年2月のバッハコンクールでは銀賞を受賞している。
同教室で粥見君を指導する藤井結記子さん(55)は「自分の気持ちを素直に音で表現できる」と評価。演奏も力強く、高学年に引けをとらないとし「成長とともにどんな演奏を聴かせてくれるか将来が楽しみ」と活躍に期待を寄せる。
全国大会の優秀賞受賞者は来年3月28日、浜離宮朝日ホールで開かれる「全国優秀者演奏会」に出場できる。その中から最優秀賞1人が選ばれることになっており、粥見君もその舞台を目指す。
















