苫小牧支援学校(小笠原正樹校長)は20日、道内の養護学校や一般校の教員ら31人を招いて公開授業研究会を開いた。同校は2023年度から、ICT(情報通信技術)を活用した授業の実践研究を進めており、集まった教員らが授業の様子を見学した。
小中学部の図工、生活単元学習、音楽の授業を公開。タブレット端末で画像や動画を見せながら説明したり、声に出して発表するのが困難な児童生徒のために回答をタップすると音声で読み上げることができる機能を活用したりしていることを紹介した。
授業後の反省会では、「アナログがあった上でのデジタルで、ICTを使うことが目的ではない」「(使う)場面が限定的なので日常にも反映できないか」「先生と児童のやりとりが増えている」など、さまざまな意見が寄せられた。
最後に、道教育庁ICT推進局の田野大介主事が講演し、「子どもの特性に合わせてアナログとデジタルを取り入れるのが大切。これまで最善だった授業が今後も最善なのか、常に問い続ける必要がある」と指摘した。
















