紅麹製品を廃棄へ 小林製薬に行政指導

紅麹製品を廃棄へ 小林製薬に行政指導

 小林製薬の「紅麹(べにこうじ)」配合サプリメントを巡る健康被害問題で、大阪市は26日、同社に対し「紅麹コレステヘルプ」など3商品の廃棄を指示する行政指導を行うことを決めた。同日開かれた食中毒対策本部会議で明らかにした。来月をめどに、市の立ち会いの下で廃棄してもらう。

 同社の紅麹配合製品を巡っては、国の調査で、原料から検出された青カビ由来の「プベルル酸」が腎障害の原因物質と特定。市は10月、一連の健康被害を食中毒にあたると判断していた。

 市は当初、廃棄命令を出す方向で検討していたが、同社に廃棄の意志があり、すでに商品を販売中止としていることなどを踏まえ行政指導にとどめる。

 今後、健康被害調査の結果などを国へ報告する。同市の横山英幸市長は「大きな方針はおおむね道筋をつけることができた」と話した。

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