精神科医の樺沢紫苑氏(59)による特別講演会が27日、苫小牧市内のホテルで開かれた。「19歳までに手に入れる七つの武器」をテーマに、現代の若者が抱える生きづらさを克服してもらうアドバイスを送った。
樺沢氏は「脳は10代が急成長期で、20代前半でほぼ完成する。成長する時期に何をするかが重要」と説明。「脳が成長しないと、メンタル発病のリスクが高まる」と指摘し、その一因としてスマホの使いすぎを挙げ、睡眠不足や夜更かしから脳の破壊や病気にもつながることを強調した。
対策となる七つの武器として▽整える力▽レジリエンス(回復力)▽コントロール力▽つながる力▽読解力▽好奇心▽アウトプット力―を紹介。それぞれの能力を高める方法として「質のいい睡眠を7時間以上取る」「失敗をフィードバックして経験に変える」「スマホの使用時間を決める」「仲間を作る」「日記を書く」などと訴えた。
講演会は市の就業チャレンジ支援事業の一環。会場には家族連れをはじめ、約70人が訪れ、耳を傾けた。
















