2025年度政府予算案のアイヌ政策関係予算は、24年度当初比1300万円増の58億600万円となった。白老町の民族共生象徴空間(ウポポイ)関連に同1500万円増の31億2500万円、市町村の事業を支援するアイヌ政策推進交付金に同額の20億200万円などを盛り込んだ。来年の通常国会で審議される。
内閣府、国土交通省、文部科学省、厚生労働省など各省のアイヌ関連事業の総額。ウポポイでは国立アイヌ民族博物館、国立民族共生公園、慰霊施設の管理運営費に31億1900万円、アイヌ民族の遺骨返還に向けた手続きの支援事業に600万円を計上した。
アイヌ政策推進交付金は、アイヌ施策推進地域計画を策定した市町村の申請に基づき費用を支援する制度。アイヌ語の保存・継承に必要なアーカイブ化事業などに同100万円増の1100万円、アイヌ政策推進会議の開催など政策を総合的・効果的に進めるための経費に同600万円増の2700万円、アイヌ民族への偏見や差別を解消する人権啓発事業に同額の500万円を盛り込んだ。農林漁業の振興は同900万円減の1億7200万円とした。
















