苫小牧市高丘の樽前山神社で28日、本殿の大しめ縄の付け替えが行われた。苫小牧鳳凰睦(脇田忠会長)を中心としたみこし同好会6団体のメンバー約15人が作業し、来年が良い年になるよう願った。
大しめ縄作りは、同神社が矢代町から高丘に移った1992年から続く同会による伝統行事。今月に入り、境内のビニールハウスで毎週日曜日に行われた。
厚真町産の稲わらで作った芯にスゲを巻き付け、大縄3本を仕上げた後、1本になるようねじり合わせ、ぼんぼりを通して完成。新しい大しめ縄は長さ約6メートル、重さ約60キロで、最も太い部分の胴回りは約1・3メートルある。
1年間、本殿の軒下に飾り、水分が抜けて軽くなった古いしめ縄を下ろした後、ずっしりと重い新しいしめ縄を持ち上げ、角度やほつれを整えながら取り付けた。
脇田会長(67)は「今回は尾の部分を外側に向けており、いつもより大きく迫力がある。新しいしめ縄の下で参拝し、良い1年を送ってもらえれば」と話していた。
















