時代の転換期を迎えた2024年、苫小牧市の新たなリーダーとなった金澤俊市長。辞職した岩倉博文前市長の継承を訴え、今月行われた市長選で初当選を果たし、「金澤市政」をスタートさせた。新市長に今後の市政運営の進め方、25年に向けた抱負を聞いた。
―市長に就任して。
「東京も含めて就任のあいさつ回りや年末あいさつを受けるなど、毎日タイトなスケジュールだが充実している。議員の時は全般を見ているようで自分の特化した課題を中心に取り上げてきたが、市長は全部を見なければいけない。具体的な財源も検討した上でどうするか、よりいろんな考えを持って協議しなければいけない緊張感がある」
「諸課題の情報も議員の時には把握できていなかったところがたくさんある。(26年度にも解体を予定する旧商業施設・苫小牧駅前プラザエガオなど)JR苫小牧駅前の再開発一つ取ってもどう進めるか。(市長選で)『人口20万人を目指す』と言ってきた中、今策定を進めている人口ビジョンの目標とどう整合性を取るか検討しなければ」
―苫小牧全体を見て、この1年を振り返って。
「パリ五輪(スケートボード女子パーク)で開心那さんが活躍するなど、スポーツだけを見てもいろんなことがあった。そして岩倉前市長が引退され、まちとして一つの転換期になったのではないか」
―新年度予算編成の考え方は。
「選挙戦で訴えた『子どもど真ん中』の政策を、具体的にどこまで事業化できるかが一つ。市に子ども・子育て応援基金があり、今年度は子育て支援医療助成の拡充や中学進学時の子どもの制服購入費の補助、副食費の無償化などに使わせてもらった。今あるものをどこまで拡大し、手の着けていないところに着手できるか。小学入学祝い金事業などは対象になる可能性があると思う。不登校対策として校内教育支援センターの設置も検討したい」
―経済発展最大化については。
「(都内で)就任後に初のトップセールを行ったが、ゼロカーボンや(ソフトバンクの)データセンターの動きも含めて、いかに効果を出していけるかというところ。相手があることで費用対効果も考えながらだが、進出の見込みやこちらが希望する企業にどんどんセールスを掛けたい」
「(スポーツ合宿や大会誘致など)やってきたことをもっと広げていけるか。市大会等誘致推進協議会や地元の宿泊業者と一緒にスポーツ大会や合宿を誘致し、『経済効果を高めていこう』という動きがあったが、今はMICE(マイス、国際的な会合の総称)に切り替わってきている。スポーツだけではなく、文化団体の全道大会なども誘致したい」
―人事、機構改革について。
「企業誘致に関わる部署の体制を変えることを選挙戦では一つの例として挙げた。具体的に申し上げる段階ではないが、必要に応じて柔軟に対応したい。組織として機能的に動くにはどうしたらいいかという視点が大事。経験や市役所内外での顔、人脈、つながりなど、その人でなければできない仕事があると思うし、そういう若い人材がいれば登用もあるかもしれない」
―岩倉市政の継承の進め方は。
「市政運営で継承するところは多様にあるが、変えるところは変えていく。事業継続するか否か検討していたものは、協議・判断をしなければいけない。『七つのビジョン』でも示したが、一つ一つ新しい苫小牧をつくっていく」
―新年に向けて。
「希望を持てる取り組みをどんどんやりたい。女子アイスホッケーの五輪予選は、前回苫小牧で開催した際(17年2月)にとても盛り上がった。スマイルジャパンが五輪出場を決めてくれたら、地元も、アイスホッケー界も盛り上がっていくと思う。市民に期待感やワクワク感が生まれるよう応援していきたい」
「苫小牧は発展の可能性がまだある。果敢にチャレンジすることを選挙戦でも訴えた。市民の皆さんも、まちも元気になる取り組みと発信をできるようにチャレンジしていきたい」
















