道教育委員会は、スポーツ庁が実施した2024年度「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」(全国体力テスト)結果の北海道分を公表した。小学5年生と中学2年生を対象に実施したもので、体力合計点(80点満点)は小中男女とも全国平均を下回った。種目別では小学男女の「握力」「立ち幅とび」など計11種目が全国を上回った。
調査は24年4~7月末に道内公立の小学校955校、中学校591校の計1546校で実施。7万351人の児童生徒が参加した。
■小5男子
握力、ソフトボール投げなど8種目の体力合計点は52.32点。全国平均(52.53点)を0.21点下回ったものの、前年度(52.23点)から0.09点上昇し、全国との差も縮小させた。種目別では、握力(16.78キロ)、長座体前屈(33.93センチ)、反復横とび(41.06点)、立ち幅とび(151.60センチ)、ソフトボール投げ(21.33メートル)の5種目で全国を上回った。
■小5女子
8種目の体力合計点は53.37点で、前年度(53.77点)から0.40点下降。全国(53.92点)を0.55点下回り、その差も拡大した。種目別では、握力(16.41キロ)、長座体前屈(38.27センチ)、反復横とび(38.88点)、立ち幅とび(143.56センチ)、ソフトボール投げ(13.40メートル)の5種目が全国を上回った。
■中2男子
持久走、ハンドボール投げなど9種目の体力合計点は40.18点。前年度(39.36点)から0.82点上昇したものの、全国(41.86点)を1.68点下回った。ただ、その差は縮小させた。種目別では、握力(29.29キロ)の1種目が全国を上回っている。
■中2女子
9種目の体力合計点は43.96点。前年度(43.73点)から0.23点上昇したが、全国(47.37点)を3.41点下回った。ただ、その差は縮小させた。種目別では、全種目で全国平均に届かなかった。
道教委の中島俊明教育長は「体力合計点は小中男女いずれも全国平均に届いていないものの、小5女子を除き差が縮まっている」と説明。前年度との比較でも小5男子、中2男女が上昇するなど「改善の傾向が見られる」と指摘。このことは「学校全体での運動意欲の醸成につながる授業改善や、家庭・地域と連携した望ましい運動・生活習慣の確立に向けた取り組みを着実に進めたことが反映された」と分析している。
















