2025年が幕を開けた。今年の干支(えと)は巳(み)年。東京商工リサーチ北海道支社の調査では、巳年に設立された道内企業は9779社だった。
都道府県別では東京都の5万9857社が最多。最少は鳥取県の955社。北海道は8番目に多い。
道内の巳年設立の法人で最も古いのは、1893(明治26)年6月設立のヤマス(函館市、産業機械器具卸売業)。2番目に古いのは1917(大正6)年6月設立の苫小牧倉庫(苫小牧市、損害保険代理業)だった。
設立年別では、2013(平成25)年が2739社で最も多かった。これに1989(同元)年が2294社、2001(同13)年が1803社で続き、設立30年未満の企業が全体の46.43%を占めた。
売上高では、北洋銀行=札幌市、1917(大正6)年8月設立=が1066億円でトップ。以下、ホクレン商事=札幌市、1965(昭和40)年7月設立、562億円=、日専連ジェミス=帯広市、1953(同28)年9月設立、502億円=の順となった。
産業別では、「サービス業・他」が3659社で最多。これに「建設業」(1729社)、「小売業」(1143社)が続いた。
上場企業は、北洋銀行と札幌臨床検査センター=札幌市、1965(昭和40)年9月設立=の2社だった。
同支社では「2025年は『乙巳』(きのとみ)で、これまでの努力や準備が実を結び始める時期と言われる」と説明。巳年に設立された法人は「上場企業にも中小企業にも有力な企業が控える。脱皮を繰り返す蛇のように大胆なチャレンジ精神で、裾野を広げて景気を引っ張ることが期待される」としている。
















