2024年度全国中学生人権作文コンテスト札幌地方大会で、苫小牧沼ノ端中3年の山田后栞(みおり)さん(15)が書いた「私のひいおばちゃん」が、優秀賞に選ばれた。山田さんは「入賞できるとは思ってなかったのでうれしい」と顔をほころばせた。
法務省と全国人権擁護委員連合会の主催で、1981年度から行われているコンテスト。今年度は札幌法務局管内の133校から4225編の応募があり、最優秀賞1編、優秀賞9編が選出された。
作文では介護現場で差別や虐待に遭い、適切な介護を受けられない人がいることをニュースで知り、アルツハイマー型認知症の曽祖母の入院が決まった際、不安になったエピソードを紹介。いざ面会に訪れると元気いっぱいの曽祖母と介護士が仲良く対話する光景を目の当たりにし、「一人の人間として見られており、安心した」とつづった。
山田さんは「世の中には残念ながら患者の人権が尊重されていない事例が一定数存在している」と指摘。「認知症などに対する世間の理解を深め、私たちがどのように貢献できるかを考える取り組みが大切」と訴えた。
















