苫小牧沼ノ端小2年の柴田華音愛(るのあ)さん(7)が昨年12月、ベーテン音楽協会(本部広島県)主催の「第18回ベーテン音楽コンクール」ファイナルに初挑戦し、自由曲コース(ピアノ部門)小学1・2年生の部で「ベスト10」賞を獲得した。
2007年に創設された同コンクールには、ピアノや弦楽器の奏者約5000人が出場。地区予選、地区本選を経て全国大会のファイナルで優れた演奏者を表彰する。
柴田さんは6月の地区予選を通過し、9月7、8両日に札幌サンプラザホールで行われた地区本選でギロック作曲「パリの休日」を演奏。審査員から「音のつかみが良い」「美しく伸びやかに表現できた」などと高く評価され、最優秀賞でファイナルに進んだ。
全国の精鋭が集うファイナルは、東京都と広島県で開催。柴田さんは昨年12月26日に東京都内の曳舟文化センター劇場ホールで、関東圏を中心とした全国の52人と練習の成果を競った。
地区本選の曲よりも高度な、ズィグムント・ノスコフスキ作曲「第109番ものおもい(ドゥムカ)」を弾いた。「少し緊張したけど楽しく弾けた」と言い、トップ10入りの好成績については「(当初は実感が湧かなかったが)少しずつうれしくなった」とほほ笑む。
5歳で全国金賞を獲得。その後、さまざまなコンクールで上位入賞を重ねてきた柴田さんだが23年はタイトルゼロで、24年はピアノ経験者の母愛美さん(32)の強力なサポートで練習に励み、奨励賞や銀賞、優秀賞など年間受賞記録を九つに伸ばした。
ピアノ講師の指導内容を細かくメモし、毎日2時間の練習に付き添う愛美さんは「今後もピアノを楽しみながら、長く続けてくれれば」と目を細めた。
ショパンコンクール(9日)やバッハコンクール(2月上旬)の全国大会を控え、冬休み返上でレッスンに励む柴田さんは「ホールにもっと良い音を響かせ、良い賞を取れるように頑張る」と意気込みを語った。
















