苫小牧市表町の商業施設ファッションメールプラザのギャラリーで13日まで、干支(えと)を書で表現した「春の書展~十二支揃え」が開かれている。作者は平取町出身、室蘭市在住の元道展会友山本紅流さん(84)。今年の巳(み)、来年の午(うま)などを象形文字も交えて表現した力作が並ぶ。
45センチ四方の半切にしたためた作品は「春」や「梅一りん」といった近代詩文を含め14点。ヘビを模した「巳」のそばに「心が折れそうになったら思い切って脱皮してみよう」という詩を書き添えた作品などが見る人を和ませている。
15年ほど前から同ギャラリーで作品展を開いている、山本さんは「モダンな表現に努めた。見る人がニュアンスの面白さを感じ取ってもらえれば」と語る。
市内の60代女性は「英語のスペルや、象形文字の面白さに引かれる」と、発想の豊かさに感心しながら鑑賞していた。
定休日の水曜を除く午前10~午後5時。
















