日本を代表する冬のイベント「2025さっぽろ雪まつり」(札幌市、札幌観光協会など主催)の雪像造りが7日、始動した。メイン会場の大通公園で雪輸送開始式が行われ、今年も5基の大雪像などが設置される。まつりは2月4日に開幕し、11日まで8日間にわたり、国内外の観光客らの目を楽しませる。
大通公園西7丁目会場(HBC広場)で行われた雪輸送開始式では、主管する実行委員会の笹原晶博会長が「雪まつりの歴史が始まって75回目を迎える。陸上自衛隊には昭和30(1955)年の第6回から支援と参加をいただいている」と歴史を紹介し、陸自を中心に制作される大雪像は「規模感、精巧さは既に芸術の領域に達している。ご尽力に敬意と感謝を申し上げる」とあいさつした。
続いて作業に当たる陸自の第11特科隊の本多大樹3等陸曹、北部方面システム通信群の實重聡音3等陸曹、第11施設隊の長尾竜也3等陸曹の3人が「世界が注目する歴史ある祭典。雪像制作部隊、雪輸送部隊として雪まつりの成功に寄与できるようワンチームとなって取り組みます」と力強く協力宣言を行った。
この後、ダンプ3台による「雪降ろし」セレモニーが行われ、作業の開始を告げた。実行委によると札幌市内のほか、石狩管内当別町など近隣市町村からも含め、10トントラック約2500台分の雪を大通会場、つどーむ会場に搬入する。
今年の雪まつりは例年通り、大通、つどーむ、すすきのの3会場で開催。雪像142基、氷像60基の計202基が並ぶ。
メインの大通会場は大通公園の西1~11丁目を使用。「赤れんが庁舎」などの大雪像5基のほか、中雪像20基、小雪像104基の計129基が設置され、日没から午後10時までライトアップされる。
過去最多だった19年の第70回(273万7000人)には及ばなかったものの、昨年の第74回は前回比36.5%増の238万9000人が来場している。
















