家族の記録 思い語る 映画「どうすればよかったか?」 藤野監督が舞台あいさつ

家族の記録 思い語る 映画「どうすればよかったか?」 藤野監督が舞台あいさつ
舞台あいさつをする藤野監督(右)と淺野さん

 統合失調症を患った姉を巡る家族の葛藤を記録したドキュメンタリー映画「どうすればよかったか?」の上映が4日、苫小牧市本町の映画館「シネマトーラス」で始まった。同日の初回上映には藤野知明監督とプロデューサーの淺野由美子さんが舞台あいさつに駆け付け、「悩みを抱えている人の考える一助に」と話した。

 札幌市出身の藤野監督が、統合失調症を患った8歳上の姉と、病気を認めず姉を家に閉じ込めた両親にカメラを向けた作品。両親との対話や家で荒れる姉の姿もさらし、「受け入れがたい事実に直面した時、人がどう反応するかの記録になった」と説明した。

 藤野監督は、当事者が病院に行かず、家族が病気を認めない―などの問題は今も社会に残っているといい、「家族の許可を厳密には得ていないが、映像を撮った人間として責任を負い、(外に)出すべきと判断した」と公開の理由を語った。

 白老町から訪れた社会福祉法人常務理事の佐藤春光さん(73)は「考えさせられる部分があった。自分たちも上映会を企画したい」と話した。

 同館は1月下旬までの上映を予定している。問い合わせはシネマトーラス 電話0144(37)8182。

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