まちのさらなる発展に期待 苫商議所が新年交礼会

まちのさらなる発展に期待 苫商議所が新年交礼会
鏡開きで新年を祝う関係者ら

 苫小牧商工会議所は8日、新年交礼会を市内のホテルで開いた。会員や来賓ら約530人が参加し、鏡開きなどを通して新年の門出を祝った。

 宮本知治会頭はあいさつで、北海道ガス(札幌市)が苫小牧東港区にカーボンニュートラル(CN、温室効果ガスの排出ゼロ)拠点整備の検討を始めたことに触れ「豊富な再生可能エネルギーや産業の集積、港と空港が近接する立地の良さ、CCUSプロジェクトの進展など、苫小牧が新しい北海道の中心として輝き始めた」と喜んだ。

 また、昨年12月の金澤俊新市政の始動について「人口減少という逆風の中、限られたリソースを十分に活用し、新しい視点から駅前の再開発、企業誘致、子育て支援、IR(カジノを含む統合型リゾート施設)の誘致など、難しい問題へのかじ取りにリーダーシップを発揮して」と期待。「苫小牧をより良い形で次世代に引き継いでいきたい。行政と商議所が協力すれば、選ばれるまち苫小牧が実現できる」と力を込めた。

 これを受けて来賓の金澤市長も「CNと産業の両立に取り組み、市民はもちろん企業にも『苫小牧で操業して良かった』と思われるまちにしていかなければ」と意気込んだ。トヨタ自動車北海道の高橋慎弥社長の音頭で乾杯し、出席者は新年のあいさつを交わしながら懇談を楽しんだ。

 建設業福森工務店の福森秀希社長(47)は「材料や資材の価格は高騰したままだが、何とか生き残れるよう経済を回してほしい。人口減は大きな問題なので、従業員を減らさないようにしたい。今年は年男なので頑張りたい」と意欲。野村呉服店の野村雄介社長(40)は「着物文化を広め、楽しんでくれる人を増やしたい。駅前の動きが見えてきたのが今年一番の希望。弾みをつけるためにも頑張りたい」と抱負を述べた。

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