帝国データバンク札幌支店は、道内の「周年記念企業」調査結果を発表した。2025年に節目となる「周年」を迎える企業は、24年11月時点で6907社だった。このうち創業から半世紀となる「50周年」企業は986社、1世紀となる「100周年」企業は71社に上った。
25年に創業・設立から10年刻み(200周年超は50年刻み)で節目を迎える道内企業(個人経営・特殊法人・団体等を含む)を「周年企業」として、同社の企業データベースから抽出、分析した。
主な「周年企業」としては、1885(明治18)年創業の学校法人北海学園(札幌市)と白崎建設(釧路市)が「140周年」となる。1895(明治28)年創業のセイコーフレッシュフーズ(札幌市)が「130周年」、かま栄(小樽市)と倉島乳業(後志管内岩内町)が1905(明治38)年創業で「120周年」を迎える。
「周年企業」の業種別では、建設が1856社で全体の27%を占めてトップ。これにサービス(1780社、26%)が続き、両業種で半数を超えた。
現経営者の就任経緯が判明した「周年企業」(2952社)で最も多いのは、事業を始めた「創業者」(1185社)で40%を占めた。これに血縁者が就任した「同族承継」(1150社、39%)が続き、「ファミリー企業」(創業者及び同族承継の企業)だけで約8割を占めた。うち、代表者の持ち株比率が51%以上の「オーナー」企業は494社だった。
新年は日本にとって戦後80年という重要な節目の年。同支店では「周年記念を事業戦略や方針を見直す機会と捉える企業も少なくない」と指摘。「アニバーサリーとしての記念式典やCI(コーポレートアイデンティティー)の再構築、新商品の開発など早期から周年需要を見据えて準備を始める企業も見られる」と説明している。
















